cafe mizutama

小説と音楽と日々

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | - | -
<< 恋の花 | フィーリン・グルーヴィー >>

「しずかな日々」

椰月 美智子
講談社
¥ 1,470
(2006-10-03)
JUGEMテーマ:読書


今年の野間児童文芸賞。タイトルとジャケットがいいな、と思ったのですが
思ったとおりやはり素敵な小説でした。

主人公は小学校5年生の男の子。お母さんと2人で暮らしています。
素直なとてもいい子なんですが、学校ではずっと地味で目立たない少年でした。
春、クラスがかわって、一人の男の子と仲良くなってから、彼の人生は変わりました。
初めての草野球、初めての友達の家、初めての仲間。
そして一緒に暮らすことになったおじいさん。
小学校5年生の夏は、輝きに満ちた忘れられないものになります。
そして、ひとつの「さようなら」。彼は静かにしっかりと生きていくことを決意します。

彼はずっとひとりで平気でした。それまでもお母さんを支えてきちんと生きていましたが、はじめてできた優しい友達(この子がとってもかわいい)や、地にしっかりと足のついた暮らしをしているおじいさんと一緒に過ごす喜びは、今までの人生ではなかったものでした。
そして、それがあったからこそ、彼は自分の(他人から見れば過酷とも思われる)人生を、静かに受け入れることができたのだと思います。

とにかくきらきらしたまぶしい小説です。子どものころの夏休みの美しくて、せつない感じがこの小説にはいっぱい詰まっています。そして、そのきらきらな思い出と、あの頃の大切な友達は、大人になってからの「今」を、ずっと支え続けてくれるのだな、と気が付きました。そんな小説です。
日本の小説 | comments(1) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

- | - | -

COMMENTS

Posted by 藍色  at 2010/09/21 3:51 PM
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

COMMENT FORM




 

 

TRACKBACK

Trackback url: