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「背く子」

大道 珠貴
講談社
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(2001-09)
川上弘美の書評で紹介されてて面白そうだったので、大道さん初めて読みました。
小学校に入る前の幼女の視点で、どうしようもない両親、親戚、世界の理不尽を執拗に書いた小説。

主人公が「春日(かすが)」という名前の女の子で、変わってんなあ、と思っていたのですが、読んでいるうちに確信しました。これは福岡県春日市が舞台で間違いないでしょう。なので春日。(ちなみに名字は志賀。島か?)で、全編わたってバリバリの福岡弁です。作者がおそらくこの辺の出身なので、方言がすごい流暢で、読んでて楽しかったし、生々しかった・・・。友達とか親戚の会話聞いてるみたいでした。

春日は世の中をよく見ている。ダメな両親や大人に対して、すでにあきらめているが、でも大人しか頼れる人はいない。彼らに見放されれば生きていけないのだから必死だ。子どもはそこがつらい。
なるほど、確かに春日はものが分かりすぎていて、子どもらしくないけれど、小さい子どもというのは、大人が思うよりずっとよく見ているし、そのときはよくわからなくても、大きくなってもしつこく覚えているものです。
大道珠貴は、そのころのことをずーっと覚えていて、それで小説に書いてしまったのがすごいです。パワーがある作家です。

ダークな小説ですが、不思議と明るい気持ちで一気に読めます。面白かったです。福岡の方は会話だけでも読み甲斐があります。

朝晩寒いですねぇホットコーヒー
かわいいジャケットを買ったので、着るのが楽しみです。秋はいいね。

日本の小説 | comments(1) | trackbacks(0)

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Posted by 藍色  at 2010/05/12 1:38 AM
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