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「ベルカ、吠えないのか?」

古川 日出男
文藝春秋
¥ 1,800
(2005-04-22)

1943年、日本軍が撤収したキスカ島。
無人の島には4頭の軍用犬が残された。
三頭の日本国籍の犬と、敵国のアメリカの犬が一頭。
捨てられた事実を理解したイヌたちは、仲間として生活をはじめ、
やがてアメリカの犬と日本の犬の間に子犬が産まれる。
それから島を出た彼らとその子どもたちは、やがてばらばらに世界に広がっていく―・・・。

すごーーく面白かったです。

島を出た犬たちが、それぞれの血を残して生き抜いてくのですが、
そこにはそれぞれの犬の人生の物語があります。
最初は4頭だった彼らですが、子孫たちは世界中に広がっていきます。
あるものは、ベトナム戦争に軍用犬として参加し、あるものは狼との子どもを産み、
あるものはマフィアの贈り物として大切にされ、あるものはドッグ・ショウ用の犬となり…。

そして、歴史の流れの中で偶然が重なるとき、奇跡的に彼らの子孫たちは出会います。
お互いに何も言葉を語ることが出来ない犬たちが、
本人(犬)たちの気づかないうちに、ばらばらになった仲間たちの子孫と邂逅する、
そのロマンは、たまりませんでした。

とにかくそれぞれの犬の人生が魅力的です。
文章も独特で、すごく良かったです。まあジャケが何しろ良いですね。
「流れ星銀」meets「百年の孤独」という感じなので、
どちらか(犬か家系図小説)が好きな方はぜひ。


銀牙―流れ星 銀― (1)

小学生の頃、はまって読んでいた。

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